ぐるぐる♡博物館 三浦しをん
- 2021.12.18
三浦しをんさんが全国の珍しい博物館を訪れて内容を詳細に紹介してくれる珍本。世の中には様々な博物館があってそのテーマの歴史や技術や地理的背景などを事細かに紹介してくれているものだ。その中でしをんさんが「めがねミュージアム」を訪問し展示の内容と共にミュージアムショップの紙袋が素晴らしいと紹介されていた。それはもう行ってみないわけにはいかないでしょ。 本: 「ぐるぐる♡博物館」 三浦しをん ブックカバー […]
三浦しをんさんが全国の珍しい博物館を訪れて内容を詳細に紹介してくれる珍本。世の中には様々な博物館があってそのテーマの歴史や技術や地理的背景などを事細かに紹介してくれているものだ。その中でしをんさんが「めがねミュージアム」を訪問し展示の内容と共にミュージアムショップの紙袋が素晴らしいと紹介されていた。それはもう行ってみないわけにはいかないでしょ。 本: 「ぐるぐる♡博物館」 三浦しをん ブックカバー […]
明治生まれの父親とは何と大変な存在なのか。寡黙で頑固で自身にも家族にも厳しく律していなければならず、それでいて家族からの絶対の信頼を得て権威を保っていなくてはならない。現代の父親像とは全く異なる。そしてその時代の子という役割もなかなか大変なものであり、親子の関係性も現代とは全くことなる。そんな常識の異なる時代の父親が子を思う気持ちと子が父親を思う気持ちが綴られた一冊。 本: 「百」 色川武大 ブッ […]
両手両脚の無い選手が水泳をしている。しかも五体満足の僕より速く泳いでいる。両腕が無い選手がラケットを口に銜えて卓球をしている。音を頼りに盲目の選手が蹴り出したボールがゴールを決める。東京パラリンピック TOKYO2020 でパラリンピックの光景である。それまで僕はそれぞれの競技を身体に障害を持つ選手たちがハンディを背負って闘うのがパラリンピックだと思っていた。しかし実際にはオリンピックの競技とパラ […]
浅生 鴨さんがSNSに投稿した文章の文集。肩の力が抜けたつぶやきの中に大切なメッセージがぎっしり詰まっている。きっとこの文集は心のご飯だ。社会に疲れて心が栄養不足になった時に読む本。 本: 「雑文御免」「うっかり失敬」 浅生 鴨 ブックカバー: ミツカン
僕は以前は挽いた豆を買ってきて珈琲を飲んでいた。オフからオンへ切り替えるスイッチの役目として何かを開始する前に珈琲を飲んでいた。この頃はどちらかと言うと酸味の強い珈琲が好きだった。自分で豆を挽くようになってからは、珈琲は何かひと仕事を終えた後のオンからオフへの切り替えるスイッチへと役目が変わった。豆を選んでハンドミルで挽きお湯を沸かしてゆっくりとドリップしてゆく時間で僕はオンからオフへシフトしてゆ […]
立花隆さんが人間とは何かを東京大学の学生に講義した内容をまとめたもの。宗教や哲学が世の中を支配した時代から科学技術が社会を支配している現代に至るまで、人間に大きな影響を及ぼした考えや発明がどのように生み出されたのかを知ることができる。人間がなぜ学ばなくてはならないのかもよく理解することができる。だからと言って、リンゴが木から落ちるのを見たところで僕は何も感じることはできない。もっと鍛えなければ。 […]
我が家には中国の風景を描いた一枚の絵が飾られている。中国の蘇州に行ったときに遭遇した名もない画家の描いた絵なのだけれども、何故かその不思議な魅力に取りつかれてしまい帰国の前日の夜に買うことを決めた。中国の芸術作品にはその価値がわからない僕にも目に入った瞬間に心が踊らされる魔力を感じる。そんな中国の芸術作品をめぐって欲望と野望と愛が絡み人が交錯するナンバーナイン。#9とは何処なのか、#9とは誰なのか […]
兄は小鳥の言葉を理解することができるのだけれど人間の言葉を話すことができない。兄は決まったことを繰り返すことでしか生きていくことができず、その外の世界に出ることができない。兄と一緒に暮らすのは兄を唯一理解することができる小父さん。小父さんは鳥小屋を毎日丁寧に掃除する。鳥小屋の小鳥たちは外の世界を知らずに生きている。社会の目立たないところでひっそりと暮らす人たちにも社会の不条理が迫ってくる。外の世界 […]
農場の動物たちが人間を追い出し動物の動物による動物のための世界をつくろうとするのだが、やがてブタが権力を持ち世界はどんどんとおかしな方向へ暴走してゆく。政治の腐敗を風刺したジョージ・オーエルの名著。海外では米軍がアフガニスタンから撤退しタリバン政権が国を支配し、国内では自民党の総裁選挙でざわつく時期に、改めて読んでみた。権力の行使と腐敗は政治に限ったことではないだろう。 本: 「動物農場」 ジョー […]
イラストレーター安西水丸さんに案内してもらう東京の街散歩。東京のあちこちの街で美女を観察しようというテーマであるが、水丸さんの目を通してみる街のガイドでもあり、カレー好きの水丸さんによるカレー屋さんガイドでもある。この本を手に東京の街を散歩したい。 本: 「東京美女散歩」 安西水丸 ブックカバー: アンデルセン