8/18ページ

ラジオ・ガガガ 原田ひ香

  • 2022.02.27

自分で能動的に音楽を聴くCDとは違い、ラジオから流れてくる歌はハッとさせられる強いメッセージが心に沁みたり刺さったりする。ラジオから流れてくるジョンレノンの歌声。イマジンの意味がこんなにも切実に思えるのは初めて。どうか地球から争いが無くなり世界が平和で包まれますように。 本: 「ラジオ・ガガガ」 原田ひ香 ブックカバー: 鎌倉 豊島屋         &nb […]

花まんま 朱川湊人

  • 2022.02.23

小学生の低学年の頃に市の火葬場が作られた。それ以前はどこの村にも三昧(さんまい)があって、亡くなった人の火葬に使われていた。子供の頃は家の二階の窓からも田んぼの中の三昧が見えたし、親戚の家の近くにも三昧があった。暗くなって帰るときは三昧の横を通るのが怖くて怖くてあっちを向いて一気に走りすぎたものだ。昔は人が死ぬということが普段の生活のすぐ近くにあった。それが原因かどうかはわからないが、奇妙な出来事 […]

優しい音楽 瀬尾まいこ

  • 2022.01.15

アコースティックギターでエリッククラプトンのTears In Heavenを練習している時期に、テレビドラマで放送された岡田恵和さん脚本の「優しい音楽」を観た。心に沁みるお話しだった。原作の瀬尾まいこさんの本は「優しい音楽」「タイムラグ」「がらくた効果」の3つのお話しの短編集になっていて、全てのお話しに登場する人たちが素敵で愛おしい。心がほっこりと温まり愛を感じた。いつか気の合う人たちとTears […]

何でも見てやろう 小田 実

  • 2022.01.15

2000年にネパールのアンナプルナ地方をトレッキングで歩いた。一週間くらい洗濯が出来ないので、捨てても良いようなTシャツを日数分持って行った。チベットとの国境に近い村に到着した日、ロッジに入りシャワーを借りた。シャワーと言ってもバケツにお湯をもらって離れの小屋でお湯をかぶるだけの質素なもの。その足で村の人たちが商いをしている広場に出た。「バケツの中のTシャツとこの中の好きなものと交換しない?」と女 […]

深い河 遠藤周作

  • 2022.01.08

僕はこの本を読んでインドに行った。正確にいうと、妹尾河童さんの「河童が覗いたインド」を読んでインドに興味を持ち、横尾忠則さんの「インドへ」を読んでインドに行ってみたくなり、「深い河」でとどめを刺された。目的地はバラナシ。インドの宗教観では水が南から北へ移動するのはとても有り難いことらしく、ヒマラヤからベンガル湾へ流れるガンジス川が南から北へと蛇行する場所に位置するバラナシは沐浴の聖地となっている。 […]

6 シックス 早見和真

  • 2021.12.26

高校時代に甲子園で活躍した選手や甲子園に行けなかった選手さらにその途中の過程で挫折を経験した若者が舞台を神宮球場に移して繰り広げる熱い闘い。プロとして野球を続ける意思を持つ学生も大学で野球人生に区切りをつけようとする学生も神宮に賭ける思いは同じ。野球だけではなくその後の自身の人生も賭けて活動する学生たち。球場内の様子を書かずして神宮の熱い闘いを伝える表現方法も素敵な一冊。 本: 「6 シックス」  […]

ぐるぐる♡博物館 三浦しをん

  • 2021.12.18

三浦しをんさんが全国の珍しい博物館を訪れて内容を詳細に紹介してくれる珍本。世の中には様々な博物館があってそのテーマの歴史や技術や地理的背景などを事細かに紹介してくれているものだ。その中でしをんさんが「めがねミュージアム」を訪問し展示の内容と共にミュージアムショップの紙袋が素晴らしいと紹介されていた。それはもう行ってみないわけにはいかないでしょ。 本: 「ぐるぐる♡博物館」 三浦しをん ブックカバー […]

百 色川武大

  • 2021.11.20

明治生まれの父親とは何と大変な存在なのか。寡黙で頑固で自身にも家族にも厳しく律していなければならず、それでいて家族からの絶対の信頼を得て権威を保っていなくてはならない。現代の父親像とは全く異なる。そしてその時代の子という役割もなかなか大変なものであり、親子の関係性も現代とは全くことなる。そんな常識の異なる時代の父親が子を思う気持ちと子が父親を思う気持ちが綴られた一冊。 本: 「百」 色川武大 ブッ […]

伴走者 浅生 鴨

  • 2021.11.07

両手両脚の無い選手が水泳をしている。しかも五体満足の僕より速く泳いでいる。両腕が無い選手がラケットを口に銜えて卓球をしている。音を頼りに盲目の選手が蹴り出したボールがゴールを決める。東京パラリンピック TOKYO2020 でパラリンピックの光景である。それまで僕はそれぞれの競技を身体に障害を持つ選手たちがハンディを背負って闘うのがパラリンピックだと思っていた。しかし実際にはオリンピックの競技とパラ […]

雑文御免 うっかり失敬 浅生 鴨

  • 2021.10.29

浅生 鴨さんがSNSに投稿した文章の文集。肩の力が抜けたつぶやきの中に大切なメッセージがぎっしり詰まっている。きっとこの文集は心のご飯だ。社会に疲れて心が栄養不足になった時に読む本。 本: 「雑文御免」「うっかり失敬」 浅生 鴨 ブックカバー: ミツカン

1 8 18