鶴川日記 白洲正子

  • 2022.12.17
鶴川日記 白洲正子

白洲次郎さんと白洲正子さん夫妻は戦争が始まって間もなく、小田急線の鶴川村(現在は町田市)にある茅葺の民家を手に入れて、「武相庵」と名付けて終の棲家として暮らしてゆく。「鶴川日記」には、正子さんが生まれ育った赤坂の暮らしと、次郎さんと暮らした鶴川の暮らしが描かれている。「武相庵」は現在もその場所に佇むように在り、当時の白洲ご夫妻の暮らしを見ることができる。不定期に開催される骨董市は賑やかである。赤坂は坂の多い町で、正子さんはその坂を上り下りしてあちこちに出向いている。赤坂から溜池方面に下ると路地裏に百年以上も前から和菓子屋を営んでいる浅田屋さんがある。正子さんが食べた豆大福はどんな味がしたのだろうか。

本: 「鶴川日記」 白洲正子
ブックカバー: 浅田屋