ときをためる暮らし つばた英子 つばたしゅういち

  • 2019.09.15
ときをためる暮らし つばた英子 つばたしゅういち

これは、愛知県の津端修一さんと英子さんのご夫妻の暮らしの記録だ。津端さんご夫妻は家の裏に雑木林を作り、建築家である修一さんの作った小さな家に暮らす。雑木林には秋になると実をつける様々な木があり、四季を通じて土を耕して野菜をつくる。収穫があればそれを待ちわびている知り合いに分ける。雑木林以外から調達する食物はほぼ魚と肉くらいのものだ。津端さんご夫婦のことは、このご夫婦の暮らしを描いたドキュメンタリー映画「人生フルーツ」で知った。映画を観て、これは最先端の暮らし方に違いないと思った。すべての人が津端さんのような暮らしをすることはできないけど、これからは多くの人が津端さんのような暮らし方を部分的にでも取り入れて暮らすようになるのではないかと思った。そして是非そのような社会になるべきだと思った。

風が吹けば、枯葉が落ちる。枯葉が落ちれば、土が肥える。土が肥えれば、果実が実る。こつこつ、ゆっくり。人生、フルーツ。(映画「人生フルーツ」より)

本: 「ときをためる暮らし」 つばた英子 つばたしゅういち
ブックカバー: 桜井甘精堂