たのしい・わるくち 酒井順子
- 2023.11.25
- 本
いやあ、他人の悪口は楽しい。いつでもできる。どこでもできる。誰とでもできる。どんなエピソードも全て悪口にすることができる。ネタなんて尽きることはない。ということは、自分も悪口のネタにされているということだ。いつも悪口を言われている。あちこちで悪口を言われている。みんな悪口を言っている。何をしても全て悪口のネタになってしまう。でも安心して良い。誰も面と向かって悪口を言ってこない。悪口は隠れてするから楽しいのだ。周囲の人が誰一人残らず猫を被った恐ろしい人に思えてきた。酒井順子さんの「たのしい・わるくち」、これはもう悪口のデパート。
本: 「たのしい・わるくち」
ブックカバー: Atelier RONDE
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