旅の途中で 高倉健
- 2021.08.15
- 本
鹿児島の旅の途中に知覧に行くことにした。知覧は特攻隊の基地が置かれていた町であり、特攻隊員をお世話した富屋食堂が戦争の悲劇を語る記念館として残っている。健さんの出演した映画「ホタル」はこの富谷食堂を舞台にした特攻隊員たちを描いた映画。出撃していった若者がどんな気持ちでこの町でこの食堂で時間を過ごしたのかを想像すると映画のシーンと重なって涙が止まらない。知覧は立派な武家屋敷が残る風光明媚な町でもある。その日は雲一つない快晴に恵まれたのだけれど、堂々とした武家屋敷と申し分のない空がかえって戦争のもの悲しさを感じさせた。
本: 「旅の途中で」 高倉 健
ブックカバー: 福光屋 こめから (絵: 吉田カツ)
(知覧 富屋食堂)
(知覧武家屋敷の街並み)
(知覧飛行場)
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