成熟脳 運がいいと言われる人の脳科学 黒川伊保子
- 2020.11.25
- 本
人工知能の開発をしている脳科学者が書いた本。
人は生きている間に何度か脳の使い方を変える歳があるそうで、それらは7の倍数。人にとって7というのは大事な数で、記憶できる数字も7桁まで。8桁になると記憶できる確率が一気に下がるのだそう。仏教での節目も全部7の倍数だしね。
14歳から28歳までは脳がひたすらに情報量を求める時期で、この時期の色んなインプットがその後の人生に影響する。反復練習によって感覚や感性が磨かれるのもこの時期。
その後56歳まではインプットされた情報に優先順位をつける時期。この時期で一番大切なことは失敗を経験すること。沢山の失敗を経験しその反応によって優先順位が整理されてゆくのだと。すなわち人は28年間を失敗するために費やしているわけだ。
そして56歳になるとその優先順位に従っていよいよ脳は自分らしく働くようになる。そして優先度の低いものはどんどんと忘れていくようになる。つまり物忘れは56歳以降を有意義に過ごすための人間の賢い本能。いやあ何という凄い研究。
明日になったらこの本の内容を全然覚えていないかもしれないので備忘録として書き留めた僕は56歳。これからが人生本番!
本: 「成熟脳」「運がいいと言われる人の脳科学」 黒川伊保子
ブックカバー: 栄友堂、あんまきの だるまや
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