娘に語るお父さんの戦記 水木しげる
- 2021.07.22
- 本
二十歳で出征し空爆で左腕を失った漫画家水木しげるさんが語る戦争の悲劇。「人類が不幸になったのは、電気を発明したからかもしれない。夜は妖怪や悪魔が活躍する時間として残しておかなければいけなかったのだ。電気をつけて夜の闇を征服してから、地上は虚しいものになった。」
2018年7月の海の日に水木しげるさんの故郷である鳥取県境港市を訪れた。ゲゲゲの鬼太郎の妖怪たちがたくさん飾られている水木しげるロードのリニューアルということで町ではオープニングイベントが開催されていた。その日に合わせて商店街の歩道や照明や看板が綺麗に整備されていた。しかし水木しげるロードの一本裏の路地に入ってみるとそこには街灯なんかも無く草に覆われた不気味な空き家が点々としており妖怪が住んでいそうな雰囲気がたっぷり味わえる。境港に行ったなら、水木しげるロードの裏手の路地がお勧めです。
本: 「娘に語るお父さんの戦記」 水木しげる
ブックカバー: UNIQLO
(妖怪が棲みついている水木しげるロードの裏の路地)
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