ミ・ト・ン 小川糸

  • 2021.02.13
ミ・ト・ン 小川糸

バルト三国のひとつラトビア。人々は大切な人や行事のためにミトンを編む。お嫁に行くときもたくさんのミトンを編んで持っていく。お葬式にも特別なミトンを編む。ソ連に占領されていた約半世紀の間、自分たちの歌を歌うことも踊ることも民族衣装を着ることも許されなかった。けれどミトンを編むことだけは咎められなかった。ミ・ト・ンは、この国に生まれた女の子マリカの一生をミトンを通じて描いたおとぎ話のような少し不思議なそしてほっこりとしたお話。ラトビア、行ってみたい。そこでミトンを編んでみたい。

本: 「ミ・ト・ン」 小川糸
ブックカバー: しろたえ
ミトン: 昭和50年代初期に中学生の僕に祖母が編んでくれたミトン