ミナを着て旅に出よう 皆川明
- 2019.12.31
- 本
皆川さんはアパレルのデザイナーでもありテキスタイルのデザイナーでもある。つまり皆川さんの創る洋服は糸の段階からデザインされている。何年も着て生地がようやく擦り切れてきた頃に裏側に仕組んである糸が綺麗に顔を覘かせてくるようなテキスタイルで作られている。流行に左右されず一生をかけて着ることの出来る洋服を作っているのである。独特の世界観があって魅力的であるが、商品は女性向けのラインのみの構成なので男性には着ることができない。しかし皆川さんのファブリックは家具などにも使用されているのでインテリアとして擦り切れても楽しむことができる。この本は皆川さんがどのようにしてブランドを立ち上げ育ててきたのかを書いた本である。この本はアパレルやテキスタイルだけではなく幅広くプロダクトはどうあるべきかを教えてくれる。
本: 「ミナを着て旅に出よう」 皆川明
ブックカバー: Put-On
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