生きるぼくら 原田マハ 2020.10.11 本 祖母と暮らしていた子供の頃、僕の家では一家5人の食べるお米を自宅の前の田んぼで作っていた時期があった。手伝った記憶があまり残っていないのは、おそらく農家をしていた親戚が機械を使って効率的に作業をしてくれたからだと思う。「生きるぼくら」を読むと、お米を最も非効率的に最も記憶に残る方法で作ってみたくなる。お米を育てるのではなく、お米に育ててもらっているのだから。 本: 「生きるぼくら」 原田マハ ブックカバー: 福井米 前の記事 i 西加奈子 2020.09.26 次の記事 氷点 三浦綾子 2020.10.30